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2005年8月10日

/varの空き領域の確保

/var のディスク使用率が高くなってきているので、整理を行い、空き領域を増やしたい・・・整理する方法は

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 1. /var/adm ディレクトリ配下にあるアカウンティングファイル

 /var/adm ディレクトリ配下には、wtmpx,utmpx,wtmp,utmp といったアカウティング・ファイルがある。
 このファイルは、ユーザーのログイン、ログアウトの情報などが書き込まれていく。ユーザーが利用するたびに大きくなるので、定期的にメンテナンスを行う。
   ※ このファイルは削除することができないので、以下の方法で nullコピーを行い、ファイルサイズを 0 にする。

     # cp /dev/null /var/adm/wtmpx
     # cp /dev/null /var/adm/utmpx
     # cp /dev/null /var/adm/wtmp
     # cp /dev/null /var/adm/utmp


 2. /var/tmp 以下のファイル

  /var/tmp ディレクトリ配下には、アプリケーションなどの一時ファイルやログが作成される、これらについては確認の上、不要かどうかを判断して削除。

 例えば、/var/tmp/wscon* ファイルは、fbconsole と呼ばれるプロセスによって作成され、ローカル上でウィンドウ環境時(GUI のログイン画面を含む)にコン ソールウィンドウが無い場合、ウィンドウシステム画面全体を壊すのを防ぎ、その代替として /var/tmp/wscon* ファイルにコンソールメッセージを出力する。
 現在、fbconsole プロセスが使用していない wscon ファイルについて、 コンソールメッセージを保存しておく必要がなければ、そのまま削除しても運用上問題はないので、fuser コマンドを使用してプロセスが使用していな いかどうか確認。

     # cd /var/tmp
    # fuser wscon*
      :
    wsconAAAr2aWXa:0.0:
    wsconAAArPaONc:0.0:   1341o
    wsconAAArfay7f:0.0:

 ※ wsconAAArPaONc:0.0 ファイルは、プロセスID 1341 によって使用中で、それ以外のファイルは、ファイル名の右側に何も表示されていないので、プロセスによって使用されていない。

 また、他のファイルに関して、file コマンドなどでご確認し、テキストファイルであれば vi 等で内容を確認して、削除してもよいかどうか判断を行う。

     # /var/tmp
  # ls -l
      :
    -rw-r--r--  1 root   other     91 6月 18日 2003年 aaa

    # file aaa
    aaa:   ASCII テキスト


 3. /var/crash/ホスト名以下に不要なクラッシュダンプファイルがないか確認する

 システムがクラッシュした後に savecore コマンドで作成されるクラッシュダンプファイルは、サイズ的に大きなものになる。
  システムクラッシュの解析を行なわないのであれば、これらのファイルは不要なので、削除することが可能。

 なお、参考までにサイズの大きいファイルを探す方法を紹介するので、不要なファイルなどを確認。

    例)/var 領域から 約 5 MB 以上のファイルを検索

     # find /var -size +5000000c -mount -print

投稿者 AJ : 2005年8月10日 19:17

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