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2010年4月27日

sendmail: unable to qualify my own domain name

system boot 時などに以下のようなメッセージが出力される時がある。

sendmail[329]: [ID 702911 mail.alert] unable to qualify my own domain
name (HOSTNAME.) -- using short name

sendmail[328]: [ID 702911 mail.crit] My unqualified host name (HOSTNAME.)
unknown; sleeping for retry

これはsendmail が FQDN(完全ドメイン名) を検索したが、システムよりこの情報が得られなかった場合に出力されるメッセージ。

このため、システムがドメインに属している場合は場合には、FQDN の記述を行うことでメッセージの出力を抑制することができる。

FQDN の設定を行うファイルは、Solaris 9 以前の環境では /etc/inet/hosts
となります。
Solaris 10 からは、/etc/inet/hosts に加えて /etc/inet/ipnodes でもホス
ト名管理を行っているので、2つのファイルを編集する必要がある。

[設定例]

ホスト名 test01、ドメイン名 abc.com のシステムの場合

test01# vi /etc/inet/hosts
#
# Internet host table
#
127.0.0.1 localhost
10.1.2.3 test01 test01.abc.com loghost
~~~~~~~~~~~~~~~~~
:

test01# vi /etc/inet/ipnodes
#
# Internet host table
#
::1 localhost
127.0.0.1 localhost
10.1.2.3 test01 test01.abc.com loghost
~~~~~~~~~~~~~~~~~
:

* 注 *

Solaris 10 では、使用しているハードウェアリリースとパッチリビ
ジョンによっては、ipnodes ファイルが hosts ファイルへのシンボ
リック・リンクとなっている場合がある。これは、「hosts と
ipnodes ファイルの内容は同期させておく必要のある」という改善
要求(Document ID: 82858) により、変更が行われたため。

シンボリック・リンクされている場合は、hosts ファイルのみを変
更することで ipnodes ファイルへも設定が反映されるので、
ipnodes ファイルの変更の必要はない。

# ls -l /etc/inet/ipnodes
lrwxrwxrwx 1 root root 7 11月 13日 13:10 /etc/inet/ipnodes -> ./hosts
~~~~~~~~~~
ipnodes が hosts ファイルへのリンクとなっている↑


FQDN を持たないシステム(ドメインに属していないシステム)については、
FQDN の代わりに ".local" という記述を追加する。
(上記設定例で、test01.abc.com の部分を test01.local とする。)

[設定例]

10.1.2.3 test01 test01.local loghost
~~~~~~~~~~~

* 注 *
Solaris 9 以前のシステムでは、上記の他、test01. という記述でも
メッセージを抑制可能。しかし、Solaris 10 では FQDN のチェ
ックが厳しくなっており、test01. では抑制することができない。

test01.local の場合はどのバージョンのシステムでも設定可能で、
Sun 社推奨設定もこちらになっている。


sendmail による FQDN チェックの動作は、sendmail 8.8.8+Sun からの仕様変更に伴って行われるようになった。Solaris 8, 9, 10 等の最近のOS は、最初から 8.8.8+Sun 以上のバージョンの sendmail がバンドルされている。

OS バンドルの sendmail バージョンは、以下のようなコマンドにより確認することができる。

[実行例]

動作している sendmail の場合

# mconnect < /dev/null

停止している sendmail の場合

# /usr/lib/sendmail -d0.1 < /dev/null

投稿者 AJ : 21:36トラックバック (0)

2010年4月23日

vi の基本的な操作について

■起動■
vi ファイル名 編集対象のファイルを開く
vi +n ファイル名 n 行目から表示する
vi + ファイル名 最後一画面を表示する
vi +/文字列 ファイル名 文字列が存在する行から表示する
vi -r ファイル名 壊れたファイルをリカバリする

■カーソル移動■
h , BS 1文字左へ移動
j , Ctrl + N 1行下へ移動
k , Ctrl + P 1行上へ移動
l , SPACE 1文字右に移動
H 画面の最上行に移動
M 画面の中央行に移動
L 画面の最下行に移動
G ファイルの最終行に移動
10G ファイルの10行目に移動
1G ファイルの先頭行に移動
0 行の頭へ移動
$ 行の最後へ移動
Ctrl + F 1ページ下へ
Ctrl + B 1ページ上へ
Ctrl + D 半ページ下へ
Ctrl + U 半ページ上へ



■入力・編集■
a カーソルの右から入力モードへ移行
A 行末から入力モードへ移行
i カーソルの左から入力モードへ移行
I 行頭から入力モードへ移行
o 現在の行の下に1行挿入し、その行頭から入力モードへ移行
O 現在の行の上に1行挿入し、その行頭から入力モードへ移行
   
J 次の行と現在の行とを結合する
3J 下の2行を現在の行とを結合する
Esc コマンドモードへ移行


■削除■
x カーソル上の1文字削除
X カーソルの左の文字を1文字削除
dd 現在の行を削除(バッファにコピーされる)
10dd 10 行、削除
dw カーソル上の一語を削除


■検索■
/<文字列> 文字列を検索する
?<文字列> 文字列を検索する(逆方向)
n 順方向へ検索する
N 逆方向へ検索する


■カット&ペースト■
yy 現在の行をバッファにコピー
10yy 10 行分をバッファにコピー
yw 単語をバッファにコピー
p カーソルの後でバッファ内のテキストを挿入
P カーソルの手前にバッファ内のテキストを挿入

■Undo・Redo■
u 直前の操作を取りやめる
U 行全体の操作を取りやめる
. 直前の操作の繰り返し


■ファイル操作■
:w [ファイル名] 現在のファイル(指定ファイル)に保存
:w! [ファイル名] 書き込みを強行
:行1, 行2 ファイル名 行1 から行2 のテキストをファイルに保存
:w >> ファイル名 現行ファイルの内容をファイル名のファイルの最後に書き加える
:r ファイル名 現在の行の次の行にファイルを読み込み、挿入する
:r 現在の行の次の行に現在のファイルを読み込み、挿入する


■終了■
:wq ファイルに保存してvi終了
:q viを終了(内容が変更されている場合は警告)
:q! viの強制終

投稿者 AJ : 20:23トラックバック (0)

 
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