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2004年4月 5日

quota の設定

quota の設定方法の手順

1) /etc/vfstab を編集します。割り当てを設定しようとする UFS ファイル
  システムに rq マウントオプションを追加します。

    # vi /etc/vfstab
        :
    /dev/dsk/c0t3d0s0 /dev/rdsk/c0t3d0s0 /export/home ufs 2 yes rq
                                   ^^
  制限をかけるファイルシステムの最上位ディレクトリに quotas ファイルを
  作成し、パーミッションを 600 に変更します。

    # touch /export/home/quotas
    # chmod 600 /export/home/quotas
    

2) ユーザ毎にディスク割り当てを行います。edquota でユーザ名を指定すると
  エディタが起動されますので、block サイズ(Kbyte 単位)による割り当て
  や i-node 数による割り当てを設定します。

  EDITOR 環境変数を vi に設定します(任意)

    # EDITOR=vi
    # export EDITOR

  ユーザ boo に割り当てを設定します。

    # edquota boo
    fs /export/home blocks (soft = 50, hard = 60)
                inodes (soft = 90, hard = 100)

    ※ ユーザは hard で設定された値以上の使用はできません。
    しかし、soft で設定された値は制限値を超えて操作することができます。
    ユーザが soft で設定された値を超えるとタイマーが起動します。タイマー
    が動いている間は、タイマーが期限切れになるまで soft で設定された
    制限値を越えて操作できます。デフォルトでタイマーは 7 日です。
    ユーザが soft の値を下回るとタイマーはリセットされます。

    上記の例ですと、ユーザ boo が soft の 50 block を超えて
    タイマー切れとなった場合、自分の使用率が soft を下回るまで
    それ以上ファイルシステム上に block を割り当てることはできません。


3) 割り当てを複数のユーザにコピーすることができます。(任意)

  boo に対し設定した割り当てをユーザ foo と woo に
  コピーします。

    # edqouta -p boo foo woo


4) 割り当ての整合性をチェックします。

    # quotacheck -va


5) 割り当てを有効化します。

    # quotaon -va


6) 各ユーザに対する割り当てを確認します。

    # quota -v boo

  全てのユーザに対する割り当てを確認します。

    # requota -va


※ 割り当ての無効化にはファイルシステムを指定し、quotaoff するか、
  edquota でエディタを起動し、値を全て 0 に戻します。

    # quotaoff -v /export/home

        or

    # edquota boo
    fs /export/home blocks (soft = 0, hard = 0)
                inodes (soft = 0, hard = 0)

投稿者 AJ : 2004年4月 5日 17:09

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